- Horizon - Variations -

あらゆる事物( モノ) は

その事物( モノ) 同志の相関関係において

「距離」を知覚し得るが、

地平線( または水平線) となると、

「私」との関係性の中でしか

「距離」を知覚し得ない。

そんな「私」に対して地平線( または水平線) は

「世界」はここまでだという

有限性の認識を具体化して示してくれる

象徴だと思っていた。

しかし、ようやくその地に行き着いた時には

また次の地平線( または水平線) が現前するという

無限性の性質も持ち合わせていた。

私たちは必ず私として

この有限性の殻の中で無限性を持って

彷徨い続けるのである。